愛犬の治療費は保険で備える?それと計画的な貯金をする?
愛犬には出来る限り健康で、長生きをして欲しい、いつまでも一緒に居たいと願うものですね。最近は、動物用医療保険の取り扱いを行う保険会社が増え、人間用の保険のオプションとして追加加入を薦められる場合もあるほどです。でも、取扱の保険会社によって月々の掛け金も大きく異なる上に、そもそも愛犬用の医療保険は必要なの?と悩んでしまいませんか?ここでは、愛犬の医療保険に関する考え方、家族で話しあうべき事についてお話しをしてゆきましょう。
動物の販売における補償制度は、以前はそれぞれのペットショップが販売した子犬、子猫に万が一の病気や遺伝的疾患があった場合の為に、独自で補償制度を設けていましたが、補償内容の取り決めが難しい事やペットショップの店員では十分な対応が難しいこともあり、動物専門の医療保険会社のサービスの活用、加入が進んだようです。大抵の場合は、ペットの購入時に動物用医療保険に加入をし、その後半年間は保険料無料や一年間は掛け金が割引になるなどの特約があります。その後、一定のサービス期間経て、改めて更新をするようになっています。更新の有無は、ほぼ半々というところでしょう。ただしこの時、ぜひ保険の更新をおすすめするご家庭のタイプは、小さなお子さんがいて小型犬を飼っている場合です。お子さんの情操教育もかねて犬を飼うご家庭が増える中で、子供でも世話が出来るようにとチワワやヨーキーといった極小サイズの犬種を飼っている場合、日常生活の中で、骨折などの事故がおきてしまうリスクが高いからです。もし、子供と遊んでいる最中に、不意なタイミングで骨折ともなれば、治療費は30~50万円と非常に高額になる事もあるので、万が一の事を考えて保険の加入と継続をしておいた方がよいでしょう。また特殊な犬種や遺伝的な疾患を把握している場合や将来特定の疾患を発症するリスクが高い場合には、やはり保険への加入継続が望ましいと言えます。将来、発症する事で高額な治療費が生じる可能性を考え加入をしておくと安心ともいえます。
ペットショップを介さずにブリーダーから購入する場合や海外から犬を連れてくるという方法、里親として成犬を引き取るという方法もあるでしょう。この場合、幼犬期の不安定な健康状態は過ぎているものの、将来迎えるシニア期への備えとして保険か貯金のいずれの方法を選択するかを考える必要があります。愛犬の治療費の為に動物医療保険の加入という選択をした場合には、次に保険会社を選びましょう。保険会社を選ぶ時には「保険適用となる疾病」について事細かに確認をしましょう。保険会社の中には、保険の掛け金は非常に低額なものの、補償は「癌」の手術のみという場合や怪我に関する補償が無い場合、保険料の支払いに金額の上限がある場合とサービスの内容は様々だからです。また治療費に関しても一旦は飼い主が全額立て替える場合や病院から保険会社へ直接請求がゆくので立て替えが不要な場合もあります。動物用医療保険は、まだまだ新しいサービスの分野です。人間の保険の様にサービス内容が標準化されていないので、保険会社によって内容に大きな差が生じています。加入にあたっては細かい資料までよく目を通し、加入の意義があるかどうかをしっかりと判断しましょう。もし愛犬の年齢や体質から考えて、保険加入について迷う場合には、かかりつけ医に相談してもいいでしょう。保険への加入をせずに、貯金という方法を選択した場合は、今後生じる治療費の目安を算出してみましょう。中、大型犬の場合、骨折などの外科治療が発生する可能性は低いものの、癌などの内科的な治療には100万円ほどの費用が掛かる場合があります。この費用を愛犬の病気の発症率が高くなるシニアと呼ばれる年齢までに蓄える必要があるのですから、年間の貯蓄必要額を逆算し、計画的に貯金に取り組みましょう。もし愛犬が2歳の大型犬であれば、6歳のシニアと呼ばれる年齢までの4年間で治療に必要な金額を貯蓄するという計算になるという事です。犬を飼うにあたって、愛犬が病気になってしまった場合に高度医療をのぞむかどうかを事前に家族で話しあっておきましょう。高度な治療を求めれば大学病院や研究施設での高度な治療を受けることも出来ます。もし、癌という診断がされた場合、近所にあるかかりつけの病院で手術を受けても数十万円の費用がかかります。大学病院を紹介してもらえばその何倍にもなるでしょう。しかし、その一方で負担の大きい手術などは望まずに自宅療養という道を選ぶという方法もあります。どの程度の措置を望むかによって、保険加入で治療費を賄うのか、若く元気なうちから貯金をする事で対処するのかという事も明確に見えてくるでしょう。もし、将来に備えて保険加入をする場合には、大抵の保険会社は加入可能な年齢の制限が設けられているので、手続きは早めに進めてゆきましょう。
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