愛犬のキュートな目で見つめられると、自分が食べている美味しいお菓子をついついあげたくなりますよね。でも、人間が口にする食べ物には犬にとって危険とされる多くの成分や材料が含まれています。お菓子類はもちろん、人間が食べると健康に良いと謳われているものも実は犬にとってはアウトな食べ物だったりするんです。肥満防止だけではなく、思わぬ病気やアクシデントを避けるためにも、飼い主がこれらの食べ物をきちんと認識することが大切です。それでは犬に絶対食べさせてはいけないNGフードを見てみましょう。
①キシリトール
キシリトールと言えばガムですが、犬がキシリトールを摂取すると血糖値が下がったり肝臓障害が生じます。初期症状には嘔吐や倦怠感などがあり、ひどくなると発作や肝不全を引き起こすことも。
②アボカド
アボカドには、人には無害なペルシンという殺菌作用のある毒素が含まれています。ですが、犬に多く与えすぎると嘔吐や下痢を引き起こすことも。アボカドを家で栽培している人は要注意。種や葉にもペルシンが含まれているため、愛犬が近づかないようにしましょう。
③アルコール
YouTubeの面白動画で犬にアルコールを与えている飼い主がいますが、アルコールは人にもたらす影響と同じ、もしくはそれ以上の悪影響を犬の脳や肝臓に及ぼします。嘔吐、下痢はもちろんのこと、呼吸困難に陥ることも。そして、最悪の場合は死ぬこともあるので絶対に犬にアルコール類は与えないようにしましょう。
④玉ネギ、ニンニク
生でも、調理済みでも、ダシを取るためでも、犬に玉ねぎとニンニクは絶対に与えないようにしてください。玉ネギとニンニクの摂取は、赤血球を破壊して貧血や呼吸困難症を引き起こす原因となります。
⑤カフェイン
私たち人間は、コーヒーを飲むことで元気が出たりお茶を飲むことで安らぎを得られたりしますが、コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、あなたの愛犬に致命的な結果を招くことに・・・ココアやチョコレート、エナジードリンクの類も与えないでください。
⑥ブドウやレーズン
無害に見えるブドウやレーズンも犬にとってはNGフードです。肝機能障害を引き起こします。嘔吐に始まり、倦怠感に襲われることもあるので、犬には与えないように気を付けましょう。
⑦ミルクや乳製品
犬は、ミルクやアイスクリームなどを摂取すると下痢になったり、消化不良を起こします。食物アレルギーが発症することも。
⑧マカデミアナッツ
犬は、マカデミアナッツを6つ食べるだけで熱を出したり、下痢をしたり、後ろ足が思うように動かなくなることがあります。特にマカデミアナッツ入りのチョコレートを食べさせると、最悪の場合は死に至ることもあるので十分注意してください。
⑨チョコレート
犬にチョコレートを与えてはいけないということを知っている飼い主は多いでしょう。でも、問題はカカオだけではなくテオブロミンというコーラやお茶、コーヒーなどにも含まれている成分です。下痢、ひきつけ、心臓の病気を引き起こす可能性があり、そして最悪の場合は死に至ります。
⑩肉の脂身と骨
犬はお肉が大好きです。でも、お肉の脂身や骨の摂取は危険を伴います。お肉の脂身を摂取すると膵炎を発症することがあります。また、犬と骨は切っても切れない仲と思われがちですが、骨が喉につまったケースも多く報告されています。割れてしまった骨が内臓を傷つけることもあるため、犬に骨は与えないようにしましょう。
⑪カキ、モモ、プラム
これらの果物の種は、小腸に悪影響を及ぼすとされています。腸につまってしまうというケースも。そして、モモとプラムの種子にはシアン化物という毒素が含まれています。
⑫生卵
サルモネラなどのバクテリアが食中毒を引き起こす可能性が高いのが生卵。健康に良いからと与えるのは大きな間違いです。
⑬生魚、生肉
生肉はともかく、生魚を愛犬に与えている飼い主って実は多いんです。生卵と同じく、サルモネラ菌などのバクテリアによって食中毒になる可能性が高いため、生物は与えないでください。
⑭塩
ポテトチップスなど塩分の高いスナックは愛犬とシェアしないようにしましょう。塩分の高い食べ物を食べると必要以上に喉が渇き、水分をよく取るように。その結果、ナトリウムイオンを過剰に摂取することになり、ナトリウムイオン中毒になることもあります。
⑮糖分の高い食べ物と飲み物
人間が糖分を取りすぎると健康に良くないように、犬も肥満や歯の病気、そして心臓病などを患う可能性が高くなります。
⑯イーストを含む生地類
パンを焼く前にイーストを含んだ生地を発酵させて膨らませますが、犬がイーストを含む生地を食べてしまうと犬のお腹の中で同じことが発生します。犬のお腹の中で発酵が進み生地が膨らむと、犬のお腹は圧迫され激しい痛みを覚えます。また、発酵の過程でアルコール分が生み出され、アルコール中毒になることも。
⑰人間の大人が飲む薬
子供に大人の薬を与えてはいけないように、犬にも決して大人の飲む薬を与えないようにしましょう。獣医からの指示なしに、市販の薬は与えないようにしましょう。痛み止めなどは犬にとって致命的な症状を引き起こす可能性があります。
⑱キッチンの棚の物
キッチンの棚には私たちにとって、そして犬にとって、とっても魅力的な食べ物が多く保管されています。同時に、知らず知らずのうちに愛犬を危険にさらしているのです。実は、ベーキングパウダーやぺーキングソーダ、ナツメグや多くのスパイスは犬にとって有毒なのです。
愛犬の命の安全は飼い主のあなたに委ねられています。愛犬にとって危険な物はすべて排除しましょう。そして、緊急時には早めの対処・処置が重要です。万が一、愛犬がこれらのNGフードを口にしてしまった時のために、最寄りの獣医の連絡先は必ず控えておきましょう。NGフードを飲み込んだり口にしたことが分かったら、様子を見ずにすぐに獣医に連絡しましょう。
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